k 編入合格まで

国立理系から国立理系に編入するまでのことをいろいろ綴っています。

令和2年度 電気通信大学情報理工学域Ⅲ類化学生命工学3年次編入合格体験記(後半)

お久しぶりです………。何年ぶりだよ、といった感じですよね.すみません…

 

 

 

ここ1年は単位認定に始まり,新たな大学での授業の課題や試験に忙殺されておりました…

 

 

 

お待たせしすぎましてこの場をお借りしてお詫びいたします(__)

 

 

 

今年の代の編入学はコロナ禍ではありますが,十分な対策がなされ,殆どの編入試験は

 

 

 

既に終わったようですね.本当にお疲れ様でした!

 

 

 

 

それなのにこのブログを更新することに意味があるのかと

 

 

 

 

少々疑問を抱かれる方もいるかと思いますが,私の使命は後世の編入希望の方の

 

 

 

 

希望(?)になることなので.全く問題ありません!!!!()

 

 

 

 

 

前置きはここまでにしておいて,前回の続きの内容に移りましょう.

 

 

 

前半はこちらです.↓

 

ak08sa.hatenablog.com

 

 

 

 

 

目次

 

 

4.電気通信大学 要項

 

 

ここに載せなくても,要項なんてネットで調べればいい?

 

 

確かにそうです.私もそう思います.それでもここに載せたい理由があったので

 

 

 

 

わざわざ載せました.なぜここに募集要項について載せたか?

 

 

 

それは

 

 

 

募集要項は何度も熟読せよ!!!!!

 

 

というたった一つのことをお伝えしたかったからです.

 

 

 

これは私の実体験に基づく話です.

 

 

 

 

私は前半でも書いたように電気通信大学以外にも2つ大学を受験していました.

 

 

 

 

どの大学においても当然出願手続をまず行うと思うのですが,出願は大抵消印有効で

 

 

 

 

その2つの大学も例に漏れることなく,消印有効でした.それに安心した私は,おそらく

 

 

 

 

 

 

電通大も消印有効だと思い込み,すっかり安心しきってギリギリまで放置していました.

 

 

 

 

 

 

 

また,電通大は2つの大学とは違って,調査書が必要であることを知っておきながら,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余裕をかましていたところ,1週間前になり再度募集要項を見返して,

 

 

 

 

 

顔面蒼白になって急いで,前大学の教務係に縋ったのを未だに覚えています.

 

 

 

 

 

調査書というのは通常1日やそこらで完成するものではなく,

 

 

 

大体1週間程度かけて完成し,手元に戻ってきます.ですので,

 

 

 

 

1週間前に提出するというのは余程でない限り起こさないミスですが,私はその事件で

 

 

 

 

前の大学の教務係・教授の迅速なサポートがなければ,編入合格はおろか編入試験自体も

 

 

 

 

 

 

受験することができなくなる致命的なミスを冒してしまったのです.

 

 

 

 

今思えば,馬鹿馬鹿しい出来事でしたが,本当にこうして受験すること自体出来てよかったです…

 

 

 

 

 

5.問題と対策・使用参考書・一年間のスケジュール

 

 

 

 

問題に関しては,他の合格された編入生の方が公開しているのでここでは簡単に説明します。

 

 

 

 

 

 

私は,数学・化学・英語で受験をしました。私の代はコロナの影響でTOEIC提出,面接は

 

 

 

 

 

ありませんでした。また,受験時期は例年文系よりも早く5,6月には本番を迎えます。

 

 

 

 

しかし,私の年は異例続きで本番は10月でした。

 

 

 

 

 

次に具体的な科目内容に関してお話しします。

 

 

 

 

<具体的な科目内容>

数学(120点満点)

これらから5問出題,うち4問選択解答

 

化学(90点満点)

  • 物質の結合
  • 化学平衡(化学熱力学を含む)

 

英語(90点満点)

  • 大学教養程度

 

元々私は,化学科にいたこともあったり,物理が高校時代から苦手だったので

 

 

 

 

化学を選択しました。この年は,線形代数が難しかったですが,線形代数,関数論,

 

 

 

 

ある程度パターン化された複素関数を選択しました。他大では,複素関数が受験科目でな

 

 

 

 

かったので,急遽勉強しなければならなくなったのは少々負担でしたが,最後まで

 

 

 

 

諦めなくてよかったと心から思います。

 

 

 

 

<対策・一年間スケジュール>

 

 

  • 数学

 

まず数学ですが,自分の大学でもある程度はやっていたので,12月頃から少しずつ対策は

 

 

始めていました。しかし,微分方程式は1年生の段階ではやっていなかったので,

 

 

2年の初めからマセマで急いで独学で頑張りました。複素関数も同様です。

 

 

 

過去問は7月ごろから始め,3周程度はやったと思います。

 

 

 

  • 化学

 

 

化学は,大学の1年次には殆ど導入科目ばかりで全くと言っていい程専門をやっていなか

 

 

 

 

ったので,数学の一部の科目と同様,1年の1月から独学を始めました。

 

 

 

その後,問題集をやったり,過去問を4周程度やりました。特に物理化学に関しては,

 

 

範囲が膨大すぎたため,まだ三週の範囲でしたが,お願いをして,

 

 

 

 

 

先生に対面でレクチャー・添削を直前期までやってもらっていました。

 

 

 

  • 英語

英語については,長文に慣れる,単語くらいで殆どやっていませんでした。

 

 

大学受験時のアドバンテージで乗り切りました()

 

 

 

過去問については公開されていなかったのでやっていません。

 

 

<使用参考書>

 

  • 数学

編入数学徹底研究

数学徹底演習

大学編入のための数学問題集

マセマ 微分積分キャンパス

マセマ 線形代数

マセマ 常微分方程式

理工系の基礎線形代数学

 

一時期,徹底研究は廃版になってしまったそうですが,今はどうなったんですかね?

 

進捗に関しては以下のように管理していました。

 

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進捗表

 

  • 化学

マクマリー有機化学

アトキンス物理化学

シュライバー・アトキンス無機化学

アトキンス一般化学

見える!使える!化学熱力学入門

 

 

上3つは定番ですね。とはいえ,重宝していたのは下2つで,直前はほぼ

 

 

その2つを何周も見返していました。

 

  • 英語

英語長文問題精講

竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本

 

 

英語はほぼ英作文しかしていません。

 

それでもおそらく本番は英語が一番良かった気がします…

 

 

 

 

 

 

 

6.大学→編入を目指す方へ

 

今回は,特に大学から他の大学へ編入を志す人へ伝えたいと思います。大学受験は

 

ゴールではありません。仮に望まなかった結果だったとしても,また立ち上がって

 

頑張ればいいだけです。確かに,編入試験は情報が少なく、周りに仲間がたくさんいた大

 

 

学受験より圧倒的に辛いです。それでも、自分と向き合い努力した証、過程、結果は

 

 

絶対にあなたの強い味方になってくれます。チャレンジしてみようかな、

 

 

少しでも思ったそこのあなた、是非編入試験受験してみてください。

 

 

どんな結果であったとしてもきっとあなたの可能性が広がるはずです。

令和2年度 電気通信大学情報理工学域Ⅲ類化学生命工学3年次編入合格体験記(前半)

はじめまして!

 

この度、2021年度電気通信大学情報理工学域Ⅲ類化学生命工学3年次編入試験に合格したkです。

 

当初はこの合格体験記を書こうか迷っていましたが、

 

私自身、編入に関する情報が少ない中で

 

過去の編入に合格された先輩方の合格体験記に助けられた場面が多々あったので、

 

こうして編入を体験し、合格が出来た身として

 

このような形で残すことが今出来る1番の貢献であると思い、投稿させていただきました。

 

 

合格体験記を見てると、高専からの編入がほとんどなので、

 

 

私は、大学から編入を目指す人たちのための体験記を書いていこうと思います。

 

 

ですので、高専生の方にとっては関係のない話もいくつかありますが、ご了承下さい。

 

少々長くなりそうなので前半後半に分けてみました!

 

稚拙な文章ですが、一生懸命書いたので、よかったらご覧になってみてください。

 

 

目次

前半(1〜3)

後半(4〜7)

  1. 筆者の経歴
  2. 志望動機
  3. 併願校
  4. 電気通信大学 要項
  5. 問題と対策・一年間のスケジュール
  6. 使った参考書
  7. 大学→編入を目指す方へ

 

 

1.筆者の経歴

 

県内2位の進学校に通っており、部活動に関してはバレーボール部のマネージャーと軽音楽部を兼部していました。

 

はじめは、元々やっていた音楽に専念し、息抜きの運動程度にマネージャーとしてバレーボール部に入部しましたが

 

バレーボールに魅了されて軽音楽部よりもいつのまにか本腰を入れて活動するようになりました。

 

それでも、軽音楽の方でも自分が所属するバンドで外部の大会で入賞するなどそれなりの功績は残していました。

 

おかげでほとんど勉強する時間はなく、受験期に詰め込み、某旧帝大を受けたものの惨敗しました。

 

後期で実家に近い地方公立大に受かりましたが、完全燃焼しきれていないこの現状に満足できず、浪人を決めました。

 

 

その後1年の浪人を経ましたが、結局第一志望に受かることはできず

 

現在通っている甲信越地方にある地方国公立大学に進学し今に至ります。

 

 

 

2.志望動機

 

 

 

大学受験の憂さを晴らしたかった

 

1,で書いた通り私は大学受験に失敗しました。

 

 

浪人期は現役時代に比べれば勉強はもちろんして、完全燃焼したものの、

 

「受験に合格できなかった」

 

 

という事実がいつまでもまとわりついて離れませんでした。

 

 

 

勉強方法の反省を生かす場が欲しかった

 

 

大学受験の時、私はとにかく量に固執し,質の高い勉強が出来ていませんでした。

 

 

勉強時間ばかりに意識が向き、アウトプットが圧倒的に足りず、実践力へとほとんどつながっていなかったのではないかと非常に後悔していました。

 

 

そのこともあって、この反省を生かす場が欲しいと思い、受験を決意しました。

 

 

 

 

刺激が欲しい

 

 

理系の場合、もしリベンジするなら大学院だという意見が大半です。

 

 

私も経済的な面を踏まえてもその方が合理的だと、編入試験自体受けることを相当迷いました。

 

 

それでもそれ以上に「もっと自分にとって良い刺激がほしい」、「より高みを目指したい」という思いが強くなり、決意を固めました。

 

 

3.併願校

 

東京農工大学工学部生命工学科

高校2年生の時に、理系文系選択が終わったものの「本当に理系に進んで良かったのか?」と思っていた矢先、

 

 

母校に講演をするためにいらっしゃった地元の大学の教授の方がやっていらっしゃった研究が医工学で

 

そこからずーーっと医工学一筋で農工大は日本で初めて設置された生命工学科ということで受験を決めました。

 

 

農工大編入試験は、電通大と違ったので農工大の試験範囲を網羅することを前提に、

 

 

電通大では出題される複素関数については電通大受験を決めた7月から対策を始めました。

 

 

農工大の口頭試問は生命工学科の受験人数が多かったのか、3段階(1.生物系 2.物理系 3.志望動機.英語で自己紹介系)がありました。

 

私は高校で全くと言っていいほど生物に触れてこなかったので(高一の時生物基礎をちょろっとやったくらい)

 

初めに聞かれた生物系の面接をされた時は心拍数が上がりすぎてほとんど記憶がありません笑

 

本当に久々に緊張した…。農工大受ける方は、学んだことを毎度何かしらアウトプットできるようにしてみるといいと思います。

 

 

きっと口頭試問で役に立つと思いますよ…!

 

 

大阪市立大学理学部化学科

正直当たり屋のように受けてしまいました。単に大阪への憧れと違ったアプローチでの化学を極めるのもアリかなーと思って受けましたが、

 

今考えればきっと受かったとしても蹴っていたと思います。

 

口頭試問は先述した農工大とは打って変わってめちゃくちゃ優しい先生…!

 

 

後半理学部の魅力を永遠に説明された記憶が大半ですがすごく和んだ印象でした。

 

 

ただ、募集人員も少なく、定員きっかり取って、年によっては募集なしの時もあるので

 

 

受験する時はある程度覚悟を持って受験するといいです!

 

大阪市立大学理学部化学科は2022年度入学者選抜より編入学・学士入学(3年次)を廃止したようです。

 

これを書いた時は2020年11月だったのでやはり…!といった感じですね。

 

詳しくは以下をご覧ください。

 

編入学・学士入学(3年次) — 大阪市立大学

 

以下後半に続きます。